かなりさかのぼりますが、1月下旬の作品「かくざとう村のひみつ」です。
物語も大分昔の記憶になりますが、
マンドリルシェフへのお礼に、看板とメニューづくりをしたところで終わっていました。
その続きからです。
マンドリルシェフにお礼を渡したミヤパゴスのみんなは、そろそろお店を出発することにしました。
お店の中の小さな窓からそっと手を振ってくれるマンドリルシェフに
「さよーならー!!またくるねー!!」
と別れを告げ、1列になってまた歩き出しました。
しばらくすると、1番最後尾を歩いていた子の耳になにか小さな声が聞こえてきました。
「こっちこっちこっちだよ」
最初は気のせいかと、そのまま進もうと思いましたが、
「こっちこっち こっちだってば!!」
どこから聞こえてくるのか分からないけど、何度も聞こえてくるその小さな声についていってみようと思いました。
でもみんなとはぐれちゃう!!そこで、前の人の肩をポンポンとたたき、「こっちだって!」と伝えました。
すると、その前の人はそのまた前の人の肩をたたき、そのまた前の人はそのまた前の前の人の肩をたたき、最後には全員が反対方向を向いて歩いていました。
先頭になった人は、相変わらずかすかに聞こえる小さな「こっちこっち」という声に耳を傾け、ついていきます。
よくよくよーく目を凝らしてみると、その小さな声の主はなんと
アリンコでした。
もっとよーく見ると、そのアリの前にはまた1ぴきのアリが、その1ぴきのアリの前にはまたまた1ぴきのアリ。
そうです。気づけばミヤパゴスの大行列は、アリの大大大行列の後ろに続いていたのです。
アリたちは私たちにかまわず、どんどん進んで行きます。
時には倒れた木の枝の下を、時には川の上の小石の上を、そして、岩と岩の間をするりと通り抜けました。
私たちミヤパゴス一行は顔を泥まみれにしながら、その岩と岩の間をはって進みました。
ではここで3択クイズ!さて、くぐり抜けたその先にはなにがあったでしょう。
1 アリたちの小さな家が並んでいた
2 アリたちの食料が山盛りに積んであった
3 アリたちの宴が開かれていた
答えは1番!3番が大人気でした。ウシシ
列になっていたアリたちは、ピューーーッとあっという間にそれぞれの小さな家に帰って行ったのです。
つづく。
かくざとう村一週目は、拾ってきた石をアリたちの小さな家に見立てて、思い思いの色をぬりましたよ。
保護者のみなさま、石みつけご協力ありがとうございました(^^)